重いバットでの素振りはバッティングフォームを崩す危険性大?
こんにちは。
よくプロ野球の練習や高校の練習でマスコットバットなどの重いバットで振らせて、スイングスピードを上げようとするシーンをよく見かけます。 しかし、小学生や中学生の選手(高校の選手も)で重いバットで素振りをすると返ってバッティングフォームを崩す可能性があります。 バッティングは体の回転を使って投手側の腕をリードしながら最短距離でバットを出していく必要があります。 重いバットで素振りをすると重さに負けて遠回りのスイングになってしまうため、正しいスイングが身につきません。 遠回りのスイングになると、ストレートに詰まり、変化球に対応できず、打てる確率が下がってしまいます。 しかも重いバットで素振りを繰り返すことにより腰痛になる危険性もあります。
ちなみに重いバット振ったとしてもスイングスピードは上がらないという論文もあります。 (参考文献http://tokyo-taiikugakkai.jp/wp-content/uploads/No4-3.pdf)
ピッチングルームでは、軽いバットを使って投手側の腕で片手のスイングを多く取り入れてい

日常生活の姿勢でパフォーマンスを低下させる?
こんにちは。皆さんは普段の姿勢は意識していますか? 例えば、学校の授業中の座っている姿勢はどうですか? 左側の写真の姿勢で座っている選手が多いのではないでしょうか?
練習の時に一生懸命トレーニングをしても、普段の姿勢が悪いとパフォーマンスが低下してしまいます。
骨盤がもたれ(後傾)、股関節を使えなくなりますし、背中が丸くなるので、体幹の動きも悪くなり、胸を張る動作ができなくなります。そうなると、手投げになり、球速やコントロールにマイナスになりますし、当然肩や肘に負担がかかります。
練習の時間は大体2~3時間、長くて5時間くらいだと思います。残りの1日の時間で悪い姿勢をしてると、絶対にうまくなりません。授業中の姿勢だけではなく、ご飯の食べている姿勢、テレビを見ている姿勢どうですか?最近は電車でスマートフォンをしている姿勢が悪い人がかなり多いです。普段の姿勢が野球の動作に必ず繋がってきます。
骨盤を立て、背中をまっすぐした右側の写真の姿勢が大事です。一度、普段の姿勢を見直してみてください。
腰で振れはバッティングをダメする?
皆さま、こんにちは。 よく、バッティングで『腰で回転させて振れ』という指導があります。しかし、腰を回転させて振るとかえってバッティングの動作が悪くなり、ケガをする可能性があります。 背骨は首の頸椎が7個、背中の胸椎が12個、腰の腰椎が5個あり、その下に骨盤があります。 体の構造上、そもそも腰椎はあまり回転(回旋)できない構造になっているのです。 運動学や解剖学の参考書をみると、 ・頚椎7個の合計回旋角度:45~50° ・胸椎12個の合計回旋角度:35° ・腰椎5個の合計回旋角度:5° になっています。ほとんど回れませんよね? その腰椎を無理に回旋しようとすれば結果として腰椎に過度のストレスを与えてしまいます。 腰痛を引き起こす可能性が高くなり、腰椎分離症や腰椎すべり症などの症状を引き起こす場合もあります。 腰で回転させて振ったとしても、腰だけでは回転できませんし、背骨が棒のような状態で回るので手打ちの原因になり、打球が飛びませんし、打率も下がります。 大事なのは、回旋可動域が大きい、股関節と胸椎を使って回転をさせて振ります。 股関節を使って骨盤を
肘が上がっているとは?
皆さま、こんにちは。 先日、高校野球の秋季大会を見に行ってきました。 試合の観戦ではありますが、いろんな選手のピッチングフォームやバッティングフォーム、守備の動きやカバーリングなどを見ています。
あるチームのリリーフで投げた二桁の背番号をつけた投手が140キロは出ているのではと思うくらい速い球を投げていました。
しかし、その投手はトップの位置で肘が下がっていました。肘が下がっていると体の回転を使って腕を振ることができないため、投球側の腕だけで投げてしまい、肩や肘に負担がかかってしまいます。
この日は2イニング投げていましたが、先発で長いイニングを投げる場合は途中で捕まるのではと思って見ていました。
肘が上がっているとは、両肩のラインに肘が上がってる状態のことです。電車の車掌さんや駅員さんがする敬礼を作ってみてください。両肩のラインに肘が上がってる状態と思います。トップの位置で肘が上がってる状態が作れると体の回転で腕が振ることができるので、肩や肘の負担も減り、球速や球のキレが増します。
リリーフで投げた投手も肘が上がれば、もっと良い球が投