なぜ体が開くと良くないのか?
こんにちは。 前回のコラムで体が開いている原因はステップ動作の際に右膝が投げる方向を向いてしまうため、骨盤(おへそ)も投げる方向を向いて着地をするから体が開くとお話をしました。 今日のコラムはなぜ、体が開くと良くないのか?を私が普段、指導をさせていただいている選手に説明していることを書きたいと思います。
ステップ動作では並進運動と言って横向きのままステップを行うことが必要になります。
踏み出し脚(右投手の場合、左脚)が着地した瞬間に今度は回転動作になります。 右投手の場合、横向きのまま、ステップ動作でいけると写真のように踏み出し脚が着地する瞬間まで、骨盤が三塁側を向いた状態になり、着地後の回転動作で骨盤はホーム側を向くため、約90°回転することになります。
しかし、ステップ動作で骨盤が投げる方向を向いてしまい、体が開いた状態で着地をすると骨盤が投げる方向を向いているため、骨盤の回転する角度が少なくなります。 体が開かない状態と開いている状態だとどちらの方が回転を使って投げれるか、当然、体が開かない状態の方が回転を使って投げれるに決まっていますよね。
体の回転を使って腕を振る方が球速が上がりますし、コントロールも安定します。 回転が少ないと手投げになり、肩・肘に負担がかかります。 なぜ、体が開くと良くないか?しっかり理解して、練習に取り組んでいただきたいと思います。